“損切は重要である。”
どんな教本にも書かれて、
数多くのトレーダーが指摘するところです。
この言葉は、しっかりと目の前の取引を完結させ、
より期待値の高い銘柄にエントリーした方が良い。
という観点のみではありません。
損切りが出来なくなり、損が膨らむと、それは“あなたの心”を確実に蝕んでいきます。
仮に、今後今持っている塩漬け含み損のポジションを綺麗に清算したとしても、
その大きな金額の損切りは、しっかりとあなたの心にトラウマとして残ります。
そのトラウマは将来、あなたを大きく苦しめることになりかねません。
目の前のトレードチャンスが現れても、
そのトラウマが原因で含み損になることを嫌い、ワンテンポもツーテンポもエントリーが遅れます。
すると結果として、ジャンピングキャッチが多くなり、期待値が良好でないトレードを繰り返すようになります。
当然、そんなトレードはほとんど場合、含み損を招くことになります。
その後訓練と学習によって、損切りを覚えたとしても、
次は“損切貧乏”というしがらみがあなたを苦しめることになります。
そして、多くのトレーダーは自分の心にとてつもない大きな足かせがついていることに気づかずに、自分が勝てないのは、
“知識が足りないから”
と考えるようになります。
そうして最後には
他人の手法や有名トレーダーの言葉、インサイダー情報を求めるようになります。
こうなってしまうと泥沼です。
自分が勝てない理由を知識の多寡と思っているあいだは、
あるはずもない“聖杯”を求め彷徨い続けるのです。
永遠に。